『サムッ!!おっそーーーい!!』
「はぁっ、、、はっはっ、、、
ジュ、ジュリアがっ、、、はっ
あし、、速すぎるんだよぉっ、、、」
息の苦しさと喋る僕に対して
ジュリアは平然と言い放つ
『アリスも勝てちゃうんじゃない?ははは!』
「サムおそーーい、かめさーーーん!」
脚の重さでしゃがみこむ僕の周りを
二人は弾けるようにスキップして回る
『もう追いかけっこ飽きちゃったから、違うことしよ!?』
「うん、そうしよう、、はぁ、、」
走らなくて良いなら何でもよかった
ジュリアが辺りを見渡す
『あ!』
「え?」
『サム!あそこ!』
ジュリアは土がほんの少し盛り上がった小さな丘を指刺した
『山の王様しよ!』
「え!?だってあれは男の子の遊びだよ!?」
『だから何?私、負けないもの!』
山の王様は高い場所に一人(王様)が立って
その周りを数人で囲み
囲んだ低い位置にいる人達(家来)が力づくで
丘に立つ者を引きずり下ろし王座を奪い合う
大勢が同時に一人を襲って良いし
髪を掴んだり、服を引っ張るなど
何でも有りの乱暴な遊びだ
「ジュリアお洋服汚れちゃうよ?」
『大丈夫よ!私、倒されないから!』
僕に負ける心配など一切無い、舌を出した態度に腹が立って
「絶対だな!?よし!やろう!!」
キッと睨んで言ってやった
普段は大人数の男の子としかしない遊びだし
10cmも背が低い華奢な女の子に負ける気はしなかった
足の速さは敵わなくても
力ではどうせ僕が勝つんだから
だけど、女の子相手に卑怯な気もする、、
『サムが王様からでいいわよ』
余裕の発言に紳士な気持ちなど吹っ飛んだ
「よし!来い!」
ほぅら、やっぱり!
こんなほっそい腕じゃ僕には敵わない!
「ははははは!僕の方が力が強いだろ!」
『くっ!サムのくせにぃ!!!』
「おねえちゃん!がんばってぇ!!」
「僕はまだ本気出していないんだぞ!」
『ふんっ!本気出して負けるのが悔しいんでしょ!』
「なんだって!!えい!!」
「っあ!!??」
煽られて油断したせいで
ジュリアが足をかけたことに気づけなかった
「きゃーーーー!!
おねえちゃんが勝ったーーー!!!」
『あっははははははははは!サムの負けーーー!』
「わーーーい!おねいちゃんが王様よーー!」
僕はみっともなく空を見上げている
じゃりっと後頭部に地面が当たって痛い
『はっはっは!私が王様よ!!!』
目の前がジュリアのスカートの中に釘付けになる
「ぐぇっっっ!!?」
同時に彼女の右足で腹を潰された
『勝った!勝ったー!!サムにまた勝ったーー!』
バンッバンッと何度もジュリアは腹を踏んだ
悔しさと恥ずかしさ
腹の鈍い痛みに途端に耳が熱くなるのがわかった
「きゃっ!きゃっ!サムのお耳とお顔が真っ赤よ!」
『あははははははは!』
アリスはテディベアと踊りながら僕の周りを回る
ぐわぁーーっとどんどん顔が熱くなるが
次第に下腹部に気持ち良さが生まれて来ていた、、
薄いピンクのパンティから
すんなりのびる脚からも目が離せない
スカートの中を覗いていることなんて
全く、気づきもせずジュリアはアリスとはしゃぐ
『サム!どうする!?
負けたままでいいの!?あははは!!』
「よ!よくない!!」
『へぇ!じゃあもう一回ね!』
「よし!」
「きゃー!おねいちゃんがんばれーー!」
次は負けないと意気込んで
ジュリアの腰にしがみつく
『そんな力じゃ無理よ!』
僕はわざと足を滑らせてうつ伏せに倒れた
『はい、また私の勝ちー!!』
「うっっ」
ジュリアは僕のお尻を踏みつけ
勝利のポーズを決めたようだ
「おねえちゃんつよーーい!!」
『男の子なんて威張ってるだけで弱いのね!』
「くそーーーー!」
悔しがるふりをしてゴロンと仰向けになった
『サムの負け犬ーーー!』
「うっ!」
ジュリアの脚がだんだん狂暴になって
僕の脇腹を蹴る
痛いのか気持ち良いのか
訳がわからないまま
奥歯を食いしばった
「もう一回だ!」
わざと負けていることがバレないよう注意しながら
僕は何度もジュリアに勝負を挑んだ
『こんなに踏みつけられて情けないわね!』
そう笑うジュリアの瞳の奥にも
僕と同じような愉しさがあるのが分かった
無邪気に姉の勝利を喜ぶアリスを横に
僕たち二人は同じ昂奮に浸っている。
ジュリアに見下ろされ
腹を踏みつけられながら
僕はパンツの中を変な液体で満たした
「サム!!!何してるの!?」
10Ⅿ程離れた場所からの母親の声に驚き
ジュリアとアリスはあっという間に逃げて帰って行った
その後、勝手に家を空け、外出したこと
服を土まみれにして汚したことを
ガミガミ怒られたが
お腹に残るジュリアの重みで頭が蕩けていて
母親の叱る声が遠くに流れる
「サム、顔上げなさい。
お母さんも言い過ぎたわ、そんなにしょんぼりしないで?」
その声でハッと自分の家に戻っているのが分かった
「う、うん。もうしないよ
これから留守番の時は家の中にいる、約束する」
適当に適格な返事をして僕はやり過ごし
早く朝になって欲しいと願い
ジュリアの事を考えながら眠った。
翌日、僕は寝坊してお昼に起きた
急いでブランチを食べて、ジュリアの家に向かう
ジリリリリリリリっと玄関のベルを鳴らすが
誰も出て来ない
5回鳴らすが応答が無いので家に戻った
翌日もジュリアの家に行ったけれど
人の気配は無く、母親に訊ねると
ジュリアの青い屋根の家は別荘で
バカンスで二週間滞在して
二日前の朝、遠くの街に戻ったのだと教えられた
残念がる僕を
「また冬に会えるわよ」
と母親は励ました。
次の冬が来る前におばあさんは亡くなって
家も売ってしまったため
僕があの町に行くことは無かった。
、、もしあのまま
ジュリアと何日も過ごしていたら
きっとあの昂奮は
初恋になっていただろう、、
子供ながらに
二度と会えない悲しさはあった。
だけど、、
あれ以上、関わらなくて良かったのかもしれない。
初恋にまで昇格して
少年時代に性癖を拗らせていたとしたら
今、こうしてまともに仕事をして
真っ当な人生を日本で歩んでいなかったかもしれないから、、
『サムったら!おっかしい!!!
充分、拗らせてるわよ!あはははは』
そう笑うアンナさんの明るい声に
滔滔と思い出を話していた僕は今に返される。
ジュリアと重なる笑顔に見下ろされ
彼女の両足を顔の上に置いてもらいながら
深く潜るように、深呼吸をした、、
おしまい
INTENSE ANNA
